本プロジェクトは、在宅ワークの定着を見据えた住宅リノベーションです。仕事と暮らしの境界があいまいになる時代に対応し、LDKの一部に“こもれるけれどつながれる”ワークスペースを設けました。

リビングの一角に設置したオープン棚は、壁で完全に仕切るのではなく、視線を柔らかく遮りながら空間に抜けを残す仕立て。収納と間仕切りを兼ねることで、限られた面積でも心地よい居場所を生み出しています。

素材には、素朴な木の質感を活かした床材と白壁をベースに、照明・建具に黒のアクセントを加え、空間全体を引き締めながらも開放的な印象に仕上げました。

また、キッチン・玄関・寝室・水まわりといった生活動線も明快に整理し、日常の快適さを高めています。“仕事ができる家”でありながら、“心からくつろげる暮らし”も叶える、新しい時代の住まいを提案するプロジェクトです。