本プロジェクトでは、全国展開に対応できる“標準化されたブランド空間”の構築を目指し、外観・内装・什器を一体的に設計しました。

外観では、ブランドの象徴として「家」のモチーフを取り入れ、視認性と認知性を高めるモジュール構成を採用しました。黒とナチュラルウッドのコントラストにより、どの立地でもブランドの印象を的確に伝えられるように設計しています。

内装では、素材や照明、動線計画をガイドライン化するとともに、
空間の中心に小屋型の什器を配置し、来店者の視線と動線を自然に導く構成としました。この什器は“家の中のもうひとつの家”として、空間の象徴となるよう設計されており、ブランドの世界観を直感的に体験していただける仕掛けとなっています。

什器については、形状・寸法・素材・照明計画までを標準化し、店舗ごとに異なる施工条件や立地特性があっても、ブレのない空間再現に配慮しています。これにより、設計ディレクションや施工管理の負荷を最小限に抑えることを目指しました。

設計と同時に、デザインガイドライン（寸法・素材・配色・配置規則）を策定することで、どの地域でも“同じ価値を届けられる”ブランド空間の構築に配慮しています。